初めてでも安心!パスポートの取得・更新方法を徹底解説|急ぎの対処法や必要書類も紹介

初めての海外旅行を計画している人や、久しぶりにパスポートを取り出したら有効期限が切れていたという経験はありませんか?海外旅行や出張、留学に出発する前に必ず必要になるのが「パスポート」です。しかし、申請や更新の手続きは慣れていないと少し複雑に感じるもの。とくに最近では、申請窓口の混雑や書類不備による手戻りが発生するケースもあり、余裕を持った準備が求められています。この記事では、パスポートをこれから初めて取得したい方、更新手続きをしたい方、急ぎで取得が必要な方に向けて、必要な書類や手続き、申請の流れをわかりやすく解説します。

目次

パスポートとは?取得が必要なタイミング

パスポートとは、日本国政府が発行する、海外での身分証明と渡航の許可を兼ねた非常に重要な公的書類です。これがなければ、たとえ航空券が取れていても出国すらできません。初めて海外へ行く人にとっては、「パスポートがないと何も始まらない」と言っても過言ではありません。

取得のタイミングとしては、「行くと決めたとき」が最適です。多くの国では、入国時にパスポートの有効期限が6カ月以上残っていることを条件にしています。たとえばアメリカやインドネシアなどがこの例に該当し、有効期限が残り少ないと航空会社から搭乗拒否されることもあります。

したがって、すでにパスポートを持っている人も、旅の前には「今のパスポートで入国できるか?」という視点で、有効期限を確認しておくことが大切です。

パスポート申請の全体像

パスポートの申請は、お住まいの地域のパスポートセンターや市区町村の出張窓口で行います。原則として住民登録している地域での申請となるため、引っ越したばかりの方は注意が必要です。「お住まいの地域名 パスポートセンター」と検索すると近所のパスポートセンターが出てくるでしょう。

都内のパスポートセンターはこちら
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/passport

申請から受領までの基本的な流れは以下の通りです。

  1. 必要書類の準備
  2. 窓口で申請書の提出
  3. 受領日の案内を受け取る
  4. 指定された日以降にパスポートを受け取る(通常は申請から6営業日後)

まず、必要な書類を揃えます。これには、申請書や戸籍謄本、本人確認書類、そして規定サイズの写真が含まれます。それらを持参し、住民登録をしている地域のパスポートセンターまたは旅券窓口で申請を行います。

申請を終えると、窓口から「旅券引換書」が渡されます。これはパスポートを受け取る際に必要になる書類です。発行までには通常、申請日を含めて6営業日ほどかかります。この日数には土日祝日は含まれないため、旅行が迫っている方はスケジュールに十分注意しましょう。遅くとも1ヶ月前には申請を済ませておくのが理想的です。

申請者本人が交付予定日に再び窓口を訪れ、旅券引換書と本人確認書類を提示することでパスポートを受け取ります。代理での受領は認められていません

パスポートの新規取得方法

初めてパスポートを申請する場合は、新規申請の扱いとなります。用意すべき書類は複数ありますが、順を追って準備すればスムーズに手続きができます。以下を揃えて窓口に持参しましょう。

  • 一般旅券発給申請書(1通)
    窓口に設置されているほか、一部の都道府県ではダウンロード・印刷も可能です。記入は黒ボールペンで丁寧に。修正液は不可です。

一般旅券発給申請書の事前ダウンロードは外務省のこちらのページから
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/download/top.html

  • 戸籍謄本または抄本(1通)
    本籍地の市区町村で発行可能な書類です。発行日から6ヶ月以内のもが必要です。本籍地が遠方の場合は、郵送で取り寄せる必要があるため、早めに手配しましょう。特に婚姻や転籍などで戸籍に変更がある場合は、最新版を必ず取得しましょう。
  • 本人確認書類
    「本人確認書類」としては、マイナンバーカードや運転免許証など、写真付きの公的書類が1点あればOKです。もし該当するものがない場合は、健康保険証や学生証などを2点組み合わせて提示することで代用可能です。
  • 証明写真(1枚)
    縦45mm×横35mm、6ヶ月以内に撮影されたもの。背景は無地、正面向き、無帽で、目に前髪がかかっていないなど、顔の大きさや表情にも規定があります。証明写真機で撮影することも可能ですが、スタジオで「パスポート用」と伝えて撮影する方が確実です。規定外の写真は再提出になる可能性があるため、写真のクオリティは軽視しないようにしましょう。

印鑑は不要です。記載内容に誤りがあると再提出になる場合があるため、書類は控えとともにしっかり確認を。申請後、窓口で渡される「旅券引換書」は、交付時に必須となるので大切に保管しましょう。

未成年者の場合は、法定代理人の署名が必要です。15歳未満の方は5年有効のパスポートのみ申請可能です。

パスポートの更新(切替)方法

切替申請の場合

すでにパスポートを持っていて、有効期限が近づいている場合は「切替申請」ができます。新規と異なり、手続きもスムーズです。切替申請では、基本的に戸籍謄本の提出は不要ですが、氏名や本籍地に変更がある場合は、戸籍謄本を添付する必要があります。この際も、あらたに一般旅券発給申請書を記入し、顔写真を新たに用意します。申請時には古いパスポートを持参し、窓口で「切替申請である」ことを伝えましょう。受領時には古いパスポートを返納する形になります。

更新に必要な書類

  • 一般旅券発給申請書(切替用)
  • 現在所有しているパスポート
  • 本人確認書類(新規申請と同様)
  • 証明写真(6ヶ月以内)

有効期限切れの場合

有効期限が切れてしまった場合、パスポートを紛失・破損した場合は、新規申請と同じ手続きが必要となります。また、結婚・離婚などで姓が変わった場合も、戸籍の変更に基づく新規申請が必要になることがあります。この場合、戸籍謄本の提出が再度必要となり、費用も新規と同様にかかるため、有効期限切れになる前に手続きしておくのがベストです。

写真を変えたい、記載内容の一部だけ変更したいという場合には「記載事項変更旅券」という選択肢もありますが、海外渡航前なら基本的に切替申請で対応するのが一般的です。

急ぎでパスポートが必要なときの対処法

予定よりも早く渡航が決まり、急いでパスポートを取得したいというケースもあるでしょう。しかし、日本では原則として即日発行はできません。一般的には、申請から交付まで「申請日を含めて6営業日」が必要です。つまり、月曜に申請すれば、翌週火曜日以降の受領となります。祝日や土日を挟むと、さらに日数がかかります。

どうしても急ぎたい場合は、以下の準備で最短発行を目指しましょう。

  • 戸籍謄本や写真などの書類を事前に全て揃えておく
  • 申請当日は開館と同時に窓口へ行く
  • 本籍地から戸籍を郵送で取り寄せるなら速達を利用する
  • 証明写真機の規定違反を避けるため、写真館で撮影する

出発直前に申請しても間に合わない場合、旅行をキャンセルせざるを得なくなる可能性もあります。予定が見えた段階で、真っ先に確認すべきはパスポートの有効期限です。

オンライン申請はできる?デジタル化されたパスポート手続きの最新情報

これまでパスポートの申請といえば、窓口での対面手続きが必須でしたが、2023年3月27日から、マイナンバーカードを活用した「パスポートのオンライン申請」が一部でスタートしています。これにより、より手軽に申請を済ませられる環境が整いつつあります。

オンライン申請でできること

オンラインで対応可能なのは、以下の手続きです。

  • 残存有効期間が1年未満のパスポートの更新(切替申請)
  • 氏名・本籍の変更に伴う申請(記載事項変更旅券)
  • パスポートの紛失・焼失時の再発行申請

初めての取得や、未成年の申請などは、現時点ではオンライン申請の対象外となっており、窓口での手続きが必要です。

オンライン申請の条件

オンラインで申請するには、以下の条件をすべて満たしている必要があります。

  • 有効なマイナンバーカードを持っていること
  • スマートフォンに「マイナポータル」アプリがインストールされていること
  • 申請用の顔写真をデジタルデータで用意していること(規定あり)
  • 住民登録している都道府県がオンライン申請に対応していること

申請時には、マイナンバーカードによる本人認証を行い、顔写真をアップロードしたうえで、スマートフォンやパソコンから申請を完了できます。申請後、数日以内に審査結果が通知され、問題がなければ交付準備に進みます。交付は従来通り、本人が窓口に出向いて行いますが、申請のために役所へ出向く必要がないため、忙しい社会人や子育て中の方にとっては非常に便利な手段といえるでしょう。

注意点

オンライン申請が利用できるかどうかは、住民票のある都道府県の対応状況によって異なります。たとえば東京都や神奈川県、大阪府などの主要自治体は対応済みですが、対応していない地域もあるため、申請前に必ず自治体のパスポート関連ページで確認してください。

また、顔写真は「デジタルデータ」としてアップロードする必要があり、サイズや形式(JPEG形式推奨)、撮影条件にも細かい規定があります。写真館でデータ提供を受けるか、自宅で撮影した写真を規定に合わせて編集する必要があります。

よくある質問

「どこで申請すればいいか分からない」

住民票を登録している都道府県のパスポートセンターが原則となります。たとえば東京都在住であれば、有楽町・立川などにある東京都旅券課が担当です。都道府県の公式サイトにある「旅券窓口一覧」で最寄りを確認しましょう。

「戸籍謄本ってどこで取るの?いくらかかるの?」

戸籍謄本(または抄本)は、本籍地の市区町村役場で取得できます。本人確認書類を持参すれば即日発行してくれますが、遠方の場合は郵送申請が必要です。手数料は全国一律で450円程度が相場です。

「申請してからいつ受け取れるの?」

申請から受領までは、通常6営業日です。月曜日に申請すれば、翌週の火曜日に受け取れる計算になりますが、年末年始や大型連休前などは混雑するため、余裕を持って申請を済ませましょう。

「子どものパスポートも必要?」

はい。乳児や幼児でも海外に渡航する場合は個別のパスポートが必要です。15歳未満は5年用しか申請できません。また、保護者の同意書や署名が必要になるため、申請時は一緒に来所するとスムーズです。

パスポート取得後の海外旅行準備に|海外eSIMのススメ

パスポートを無事取得したら、いよいよ渡航準備です。スーツケースや航空券、現地通貨などの準備と並んで、見落としがちなのが「現地での通信手段」です。

空港のフリーWi-FiやホテルのWi-Fiだけでは不安という方には、海外eSIMの利用を強くおすすめします。eSIMとは、スマホに直接ダウンロードできる通信プランのこと。物理的なSIMカードの差し替えが不要で、日本で事前に購入・設定しておけば、現地に到着した瞬間から通信が可能です。

  • プリペイド式で料金が明確
  • SIMカードの入れ替えが不要
  • QRコードを読み込むだけの簡単設定
  • 複数国対応のプランもあり、周遊旅行にも便利

海外eSIMって何?快適な海外旅行に必須なeSIMについての解説はこちら!
https://dcconnect.jp/2025/04/14/blog-esim-travel-guide/

旅行初心者やITに詳しくない方でも安心して利用できる設計になっています。TabiLinkでは、150カ国以上に対応したeSIMをオンラインで即時発行可能。必要な容量や日数に合わせて選べる柔軟なプラン設計も魅力です。
渡航先での通信トラブルを避けたい方は、パスポートと一緒にeSIMの準備も進めておきましょう。

まとめ「早めの準備」がすべてをスムーズにする

パスポートの取得は海外旅行への最初の一歩です。新規取得も更新も、書類の不備や準備の遅れが大きなトラブルにつながることがあるため、できるだけ早く取りかかることが肝心です。

この記事で紹介した内容をもとに、書類の準備から窓口でのやりとりまで、ひとつずつ進めていけば、必ずスムーズにパスポートを取得できます。また、旅先でスマホを使う予定のある方は、当社の海外eSIMプランもぜひご検討ください。旅行前の準備が整えば、安心して海外の体験に集中できるはずです。

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