海外旅行は楽しさの反面、不安もつきものですよね。特に「現地でちゃんとスマホが使えるかな?」「通信トラブルで困らないかな?」といった心配は、海外渡航をされる皆様にとって共通の悩みではないでしょうか。
最近では、通信手段として便利なeSIMが大活躍しています。物理SIMの入れ替えなしで、手軽に海外のデータ通信が利用できるため、スマートな旅の必需品となりつつあります。しかし、新しい技術だからこそ「設定がうまくいかない」「なぜか繋がらない」といった予期せぬトラブルに直面することもあるかもしれません。
ご安心ください。このブログ記事では、そんなeSIMに関する「困った!」を解決するためのトラブルシューティングを、分かりやすく徹底解説します。よくある疑問から、いざという時の具体的な対処法まで、ステップバイステップでご紹介いたします。この記事をお読みいただければ、eSIMトラブルに慌てることなく、ご自身で解決できるヒントが見つかるはずです。
せっかくの海外旅行、通信の心配なく、心ゆくまで楽しんでいただくためにも、一緒にeSIMの不安を解消し、快適な旅へ出発しましょう!
海外eSIMのよくある質問(設定中)
QRコードを読み取れないのですが、どうしたらいいですか?
1.カメラアプリから読み取っていないか確認する
通常のカメラアプリで読み込んでいる場合は、モバイル通信内にある「eSIMを追加」からQRコードの読取りをしましょう。基本的には通常のカメラアプリからeSIMの設定はできません。
2.SIMロックがかかっていないか確認する
端末にSIMロックがかかっている場合、eSIMは使用できません。利用しているキャリアに確認してSIMロックを解除してもらいましょう。

また、「互換性がありません」というエラーが出ている場合は、SIMロックがかかっているので、まずはSIMロックの解除をしましょう。
SIMロックの状況は設定の「一般」の所から確認することができます。

~SIMロックの確認方法~
設定 > 一般 > 情報 > SIMロック
3.利用するネットワークを変更する
「eSIMを追加」からでも読み取れない場合は、ネットワーク環境に問題がある可能性があります。
まずは、端末の再起動をして再度QRコードを読み込んでみましょう。次に、別のネットワークに接続して、QRコードの読取りを試してみましょう。例えば、別のWi-Fiに接続して試す、モバイル通信からWi-Fiに切り替えて読み込んでみるなどが有効です。
4.手動入力を試す
それでも、読み込めない場合は手入力での設定を試しましょう。
QRコードを読み取る画面の下に表示されている「詳細情報を手動で入力」から、SM-DP+アドレス、アクティベーションコード、確認コード*を入力して設定します。
*確認コードが提供されていない場合は、入力不要です。


~手動入力手順~
設定 > モバイル通信 > eSIMを追加 > QRコードを使用 > 詳細情報を手動で入力
出発する前に設定したら日数はカウントされますか?
出発前に日本でeSIMの設定をしても、通信の日数にはカウントされません。
現地で通信を開始してからのカウントになります。
万が一、上手く設定できなかった時のことを考えて、早めの購入、設定をすると出発前の不安を減らすことができます。
また、現地到着まで副回線はオフにしておきましょう。

海外eSIMのよくある質問(eSIM設定後)
ちゃんと設定できているか不安です。

~確認手順~
設定 > モバイル通信 > “SIM”の項目
モバイル通信の画面を開いていただき、主回線の下に今回登録したeSIMが表示されていれば、無事設定完了です。
「アクティベート中」と表示されている場合は、そのまま放置でOK。時間が経つとちゃんと設定されています。
また、eSIMを設定後「アクティベートできません」と表示が出た場合も、モバイル通信の画面で確認し、eSIMが表示されていれば問題なく設定できています。
※間違って削除しないように気を付けてください。
“以前○○として使用”と表示されますが使えますか?

“以前○○として使用”と表示されていても問題なく利用できます。
また、分からなくならないようにeSIMの名前を変更しておくのも一つの手です。

~名称変更手順~
設定 > モバイル通信 > “登録したeSIM” > モバイル通信プランの名称 > カスタム名称
誤って出発前に副回線をオンにしてしまいました。
誤って日本で副回線をオンにしてしまっても、通信が開始されることはないので慌てずオフに戻してください。
海外eSIMのよくある質問(現地到着後)
通信できないのですがどうしたらいいですか?
現地到着後、通信ができない場合はまず以下の3つの方法を試してみてください。
ほとんどの場合、この方法で解決することができます。
1.主回線がオフ、副回線がオンになっているか確認
主回線がオンのままでは使えないので、必ず“主回線はオフ”にしましょう。

~回線切り替え手順~
設定 >モバイル通信 > “主回線”/”副回線” > オンオフの切り替え
2.端末の再起動、機内モードのオンオフの切り替え
まずは、端末の再起動をしてみてください。複数回して接続できる場合もあるので、目安として3回程度再起動をしてください。
再起動の他に、機内モードのオンオフも有効です。オンオフの切り替え感覚は10秒ほど、オンオフを1セットとして3回程度を目安に実施してください。最終的に接続を確認する際は、機内モードをオフの状態で確認してください。

3.データローミングがオンになっているか確認。
ローミング商品(複数カ国利用できる商品など)では、データローミングをオンにしないと利用できません。データローミングがオンになっているか確認しましょう。

~ローミング設定手順~
設定 > モバイル通信 > 登録したeSIM > データローミング
まとめ
海外旅行におけるeSIMは、物理SIMの差し替えが不要で便利な一方、新しい技術ゆえに設定や接続でつまずくこともあります。今回の記事では、そんな不安を解消するために、よくあるトラブルとその対処法をステップごとに解説しました。