海外旅行のトラブルとその回避法|安全で快適な旅のために

海外旅行は、日常から離れて心を解放できる最高のリフレッシュの機会です。しかし、言語や文化、治安、習慣、交通、医療体制…日本と異なる条件が揃う異国の地では思いもよらぬトラブルに直面することも。

「現地でWi-Fiがつながらず、予約の確認ができなかった」「飛行機のターミナルを間違えてフライトに間に合わなかった」「屋台料理で食あたりに…」——こんな声は珍しくありません。この記事では、実際に起きやすい海外旅行のトラブルを取り上げ、その具体的な事例と対処法を詳しく解説します。

目次

海外旅行に行く前に確認したい4つのポイント

1.現地の文化やマナー、治安を知っておく

例えば、ヨーロッパではスリ被害が多く、東南アジアでは観光客狙いのぼったくりが発生しやすい地域もあります。日本とは違い、夜間の一人歩きが危険な国も多いです。
旅行前に渡航先の国の治安を調べたり、外務省などの最新情報をチェックしましょう。また、レストランのチップ文化や挨拶のルールなども確認しておくと、現地での印象が大きく変わります。

安全対策として登録しておきたい「たびレジ」
外務省が提供する「たびレジ」は、海外に渡航する日本人が現地の安全情報をリアルタイムで受け取れる無料サービスです。渡航先や日程を登録しておくだけで、現地で事件・事故・災害・感染症などが発生した際に、日本大使館や外務省から注意喚起や緊急情報が届くようになります。
また、万が一、自然災害や暴動などが発生した場合にも、外務省が安否確認を行う際の連絡手段として活用されます。個人旅行者や短期滞在の方にも非常に有効な備えです。

▶ 登録はこちらから(スマホ対応)たびレジ公式サイト

2.信頼できるサービスを選ぶ

交通や宿泊施設は、安さだけで選ばず「信頼性」や「口コミ評価」なども参考にしましょう。価格が破格すぎる場合は、それなりの理由があります。公式サイトや大手OTA(Expedia、Agodaなど)を利用するのもひとつの手です。また、宿泊予約後には、確認メールを保存・印刷しておくと安心です。

3.体調管理と医療への備え

慣れない食文化や気候の変化で体調を崩すことも。特に水や氷に含まれる細菌は、日本人の体に合わないことがあります。整腸剤、胃薬、解熱剤を持っていると安心です。さらに、現地での医療機関や海外旅行保険の内容も確認しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

4.安定した通信環境を確保する

トラブル時にネットが使えないと、情報収集や家族への連絡、交通手段の手配ができず、対応に困る可能性があります。空港やホテルにWi-Fiがあるとはいえ、安定性やセキュリティに欠けるケースも多々あるため安定した通信環境の確保は必須です。

実際によくある海外旅行トラブルとその対処法

ここでは、実際によくあるトラブル6つを筆者の実体験も交えて紹介します。

1.タクシーや店舗でのぼったくり

「空港からのタクシーで3倍の料金を請求された」「注文していない料理が出てきて高額請求された」など、これらはよくある話です。

筆者もある国でリバークルーズをした際に、ぼったくりに遭いました。
途中までは気さくに案内をしてくれたり、美味しいものを食べさせてくれたりと気前が良かったガイドたちが、クルーズ終盤に差し掛かり、船着き場に引き返すタイミングになると急に態度が変わり、相場からはかけ離れた高額なチップを要求してきました。その時は拙い英語で何とか切り抜けましたが、このようなことにならないためにも事前に金額やチップについては確認しておくと安心です。

【対策】
・タクシーはGrabやUberなどの配車アプリを利用する
・最初に料金の確認をする
・メニューやレシートを必ずチェックする

2.スリや盗難

特に人気観光地や満員電車では、スリや置き引きが頻発しています。「背中のリュックが開けられていて、いつの間にか財布が消えていた」「スマホをカフェのテーブルに置いたままトイレに行って戻ったら無くなっていた」など、一瞬の隙を突かれる盗難被害は、頻繁に報告されています。

電車内でわざとぶつかって気を逸らす手口や、「写真を撮って」と近づくフリをして物を盗むケースも。荷物はできるだけ目につくところで管理しましょう。

【対策】
・バッグは体の前で持つ、チェック付きバッグを使用
・スマホや財布はズボンの前ポケットに入れる
・混雑した観光地や駅ではスマホを片手に持たず、首掛けポーチなどを活用する
・宿泊先のセーフティボックスにパスポートなどの貴重品を預け、街歩きにはコピーで対応する

3.宿泊予約トラブル

「夜遅く到着したら、予約したはずのホテルに“予約されていない”と言われた」「掲載されていた写真と違い、実際の部屋が非常に劣悪だった」「オーバーブッキングで他のホテルに移され、翌朝に追加料金を請求された」など、ホテル予約に関するトラブルは口コミサイトでもよく見られます。特に、海外ではダブルブッキングや言語対応が原因で、スムーズに解決できないケースも多々あります。

少し毛色は違いますが、筆者は宿泊日程を1ヶ月間違えて予約しており、現地で空き状況を聞きながらホテルを探し歩くという経験をしたことがあります。予期せずバックパッカーになってしまわぬよう予約の確認は念入りにしましょう。

【対策】
・OTA(オンライン旅行予約サイト)でレビューが多く評価が高い施設を選ぶのが無難。
・予約メールやバウチャーはPDFで保存&スクショし、オフラインでも表示できるように準備。
・予約年月日や日数は入念にチェック。

4.フライトの遅延、欠航、乗り継ぎ

「乗継便に間に合わず、次の便は翌日」「突然のスコールによる欠航」など、航空関連のトラブルは予期せぬ形で訪れます。しかも、それによってホテルや観光の予定が狂い、精神的にも経済的にも大きなダメージを受けることになります。
また、勝手の分からない海外の空港ではターミナル間の移動に思ったより時間がかかる、乗り継ぎの際に一度出入国手続きをしなければならないなど、想定以上に時間がかかることがあります。筆者はターミナルを間違えてフライトに間に合わず、空港のサービスカウンターのようなところで、航空券を高値で買い直した挙句、羽田からの終電が無い時間に日本に到着するという苦い経験があります。慌てることが無いようスケジュールにはゆとりを持ちましょう。

【対策】
・フライト情報を常時確認できるように、航空会社アプリやTripItなどのスケジュール管理アプリをインストールしておきましょう。
・乗継便は2〜3時間以上の余裕を持つスケジュールだと安心。

5.食あたり、体調不良

「屋台で食べたスープで翌日から下痢」「水道水で歯を磨いていたら腹痛に」「気温差で熱中症に」など、気候や衛生環境の違いが原因で体調を崩す旅行者は少なくありません。軽度であれば問題ないですが、発熱や脱水症状を伴う場合には、病院や薬局を探す必要が出てきます。

【対策】
・飲み水は常にペットボトルで購入する
・胃腸薬、整腸剤、下痢止め、解熱剤などを事前に準備しておく。
・万が一の際には、Google Mapsで近くの病院を検索、もしくは日本語対応のオンライン診療アプリを利用する。

6.通信トラブル

「フリーWi-Fiが遅すぎて地図が読み込めない」「現地SIMがアクティベートできず圏外のまま」「帰国後に高額なローミング料金の請求がきた」など、通信関連のトラブルは、ほかのトラブル対応にも直結します。ネットにつながらないことで、予約の確認ができない/家族に連絡できない/現地情報がわからないと、旅行全体に支障をきたすことにも。

【対策】
・旅行前にeSIMを購入・設定しておくと、空港到着後すぐに通信が使えて安心です。
・データ容量や利用期間が明確な通信手段を選ぶことで、ローミングによる予期せぬ請求も防げます。
・現地のフリーWi-Fiをあてにせず、通信手段を用意しておくのが無難です。

まとめ

海外旅行は、人生を豊かにする素晴らしい体験です。しかし、どれだけ楽しみにしていても、トラブルが一度起きると全体の印象が一気に悪くなってしまいます。

だからこそ、「何かあってもすぐに対応できる環境」を整えておくことが大切です。特に、スマホでの調べもの、連絡、翻訳、予約変更などをスムーズに行うために、ネットにつながる状態を常に維持しておくことは欠かせません。

eSIMを使えば、物理的なSIMカードの購入や交換、Wi-Fiの充電も不要。渡航前にスマホに設定しておけば、現地到着後すぐに通信が可能になり、旅先での不安を大きく減らしてくれます。

「備えあれば憂いなし」。楽しい思い出でいっぱいの旅行にするために、今すぐできる準備を始めましょう。

eSIMについて詳しく知りたい方はこちら
https://dcconnect.jp/2025/04/14/blog-esim-travel-guide/

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